茨城空港は茨城県のほぼ中央、小美玉市に位置し、首都圏第三の空港として旅の起点になる場所です。空港自体は決して大規模ではありませんが、その分、周辺には自然・歴史・グルメ・温泉と多彩な観光スポットが点在しています。レンタカーを借りて30分も走れば、季節の花々や日本三名園、太平洋を望む絶景まで楽しめる立地は、実はかなり恵まれているといえます。
個人的に何度か茨城空港を利用した経験から感じるのは、「空港到着後の動き方」を事前に整理しておくと、満足度が大きく変わるということです。今回は、空港の徒歩圏から日帰り圏内まで、アクセス情報とあわせて整理してご紹介します。
この記事で学べること
- 茨城空港から徒歩圏で楽しめる無料の観光スポットがある
- 車で30分圏内に農業体験や温泉施設が集中している
- 日本三名園「偕楽園」へは車で約40分と意外に近い
- ひたち海浜公園のネモフィラ・コキアは絶景必至のSNS映えスポット
- 高速道路3本が周辺を走り、ドライブ観光に最適な立地
茨城空港が観光拠点として優れている理由
茨城空港の最大の魅力は、「空港そのものが観光地として機能している」点にあります。展望デッキからは民間機の発着だけでなく、隣接する航空自衛隊百里基地の戦闘機の訓練飛行を間近で見られることもあり、航空ファンにとっては聖地ともいえる存在です。
立地的にも、北関東自動車道・常磐自動車道・東関東自動車道という3本の高速道路にアクセスしやすく、水戸・大洗・つくば・鹿嶋といった茨城の主要観光エリアへ放射状に移動できます。
空港から徒歩・車5分圏内で楽しめるスポット

茨城空港公園(航空機展示エリア)
第3駐車場とターミナルの間に広がる茨城空港公園には、退役した戦闘偵察機「RF-4EJ」が実機展示されています。遊具などはありませんが、滑走路に近く、離着陸を眺めながらのんびり過ごせる穴場スポットです。入場無料で時間調整にも最適な場所です。
退役戦闘機を間近で見られる無料公園
航空機展示・展望スポット
空港ターミナルから徒歩3分
¥0(無料)
終日開放
航空機展示
平日午前中は訓練飛行に遭遇しやすくおすすめです
空のえき そ・ら・ら
空港からほど近い場所にある地域交流拠点で、小美玉市の特産品やヨーグルト、地酒などを購入できます。地元の食材を使った飲食コーナーもあり、フライト前後の食事や手土産選びにぴったりです。
小美玉産ヨーグルトと地元グルメの宝庫
地域交流・物産販売施設
空港から車で約5分
¥500〜2,000
9:00〜18:00頃
物産・グルメ
出発前の手土産購入と軽食補給に最適です
車で30分圏内の体験型観光スポット

空港から少し足を伸ばすと、農業体験や温泉といった「茨城らしさ」を感じられる施設が集まっています。家族連れにもカップルにも人気のエリアです。
沼田農園
季節ごとに変わる新鮮な農産物を購入できるほか、収穫体験も楽しめる人気の農園です。じゃらんの口コミ評価でも周辺観光ランキング上位の常連で、地元の食を体感したい方にぴったりです。
四季折々の収穫体験が魅力の地元農園
観光農園・収穫体験
空港から車で約20分
¥1,000〜3,000
季節により変動
農産物・収穫
春のいちごから秋の梨まで季節限定の味覚を楽しめます
やすだスイートガーデン
果物狩りとスイーツが一緒に楽しめる、デートや家族連れに人気のスポットです。特に春先の苺シーズンは予約が取りにくくなるほどの賑わいを見せます。
野口いちご園
3〜5月の春シーズンに大人気となる、本格的ないちご狩り専門農園。茨城空港から車で約25分という近さです。到着後すぐに茨城の春を満喫したい方には最適です。
くぬぎの森
カップル人気・子ども連れ人気の両方で高評価を集める癒し系スポット。自然の中でゆったり過ごせる空間として、空港利用前後の時間調整にも重宝します。
美野里温泉ゆ〜ぱる
地元の方にも愛される日帰り温泉施設で、フライトの疲れを癒すのにぴったり。空港から比較的近く、出発前のリフレッシュにも、到着後の休息にも使える便利な施設です。
車で40〜90分の主要観光地

少し足を伸ばせば、茨城を代表する全国区の観光スポットへもアクセスできます。空港を起点としたドライブ観光の本領が発揮されるエリアです。
ひたち海浜公園
春のネモフィラ(青)と秋のコキア(赤)で全国的に有名な国営公園。SNS映えする絶景は一度は訪れる価値があります。空港から車で約60分、北関東自動車道を利用するとスムーズです。見頃の時期は4月下旬〜5月上旬(ネモフィラ)、10月中旬〜下旬(コキア紅葉)です。
偕楽園
日本三名園のひとつで、約100品種3,000本の梅が咲き誇る水戸の名園。2〜3月の梅まつりは絶好の訪問タイミングです。空港からは車で約40分と、想像以上に近い距離にあります。
大洗磯前神社
太平洋の岩礁に建つ「神磯の鳥居」で知られる神社。早朝の日の出と鳥居のシルエットが織りなす光景は、息を呑むほどの美しさです。空港から車で約45分。
袋田の滝
日本三名瀑のひとつに数えられる名瀑で、四季折々の表情を見せます。特に紅葉シーズンと冬の氷瀑は圧巻。空港から車で約90分ほどかかりますが、訪れる価値は十分にあります。
鹿島神宮
創建紀元前660年と伝わる東国三社の一社で、武運の神様として有名。空港から車で約50分、東関東自動車道を使うとアクセスしやすいです。
牛久大仏
全高120mを誇る世界最大級のブロンズ立像。胎内に入ることもでき、地上85mから関東平野を一望できます。空港から車で約60分。
筑波山
「西の富士、東の筑波」と称される名峰。ケーブルカーやロープウェイで気軽に山頂へ行ける手軽さも魅力です。空港から車で約60分。
竜神大吊橋
歩行者専用としては日本最大級の吊り橋で、バンジージャンプの聖地としても知られます。空港から車で約80分。花貫渓谷ジオサイトと組み合わせれば、奥久慈エリアの自然を満喫できるドライブコースが完成します。
茨城空港から主要スポットへのアクセス比較
主要観光地までの所要時間(車)
季節別のおすすめプランニング
茨城空港周辺の観光は、訪れる季節によって楽しめる体験が大きく変わります。私自身、春と秋ではまったく違う表情を感じる地域だと実感しています。
春(3〜5月)
偕楽園の梅、霞ヶ浦の桜、ひたち海浜公園のネモフィラ、いちご狩りと、見どころが目白押し。特にゴールデンウィークのネモフィラは混雑必至のため早朝訪問がおすすめです。
夏(6〜8月)
大洗の海水浴やマリンスポーツ、霞ヶ浦周辺でのアクティビティが楽しめます。日中は暑いので、午前中に屋外、午後は温泉や室内施設という流れが快適です。
秋(9〜11月)
ひたち海浜公園のコキア、袋田の滝の紅葉、筑波山の登山シーズン。茨城観光のベストシーズンといってよい時期です。水戸-千波湖ジオサイトの散策と組み合わせると、自然と歴史を一度に楽しめます。
冬(12〜2月)
観光客が減るぶん、ゆったり巡れる季節。袋田の滝の氷瀑、温泉巡り、地元グルメの食べ歩きが充実します。茨城のジオパーク巡りを深く楽しみたい方は、茨城 ジオパークの情報も参考にすると、地形と歴史の理解が深まります。
初めての方へのおすすめ
茨城空港周辺観光が初めての方には、以下のスポットから始めることをおすすめします。
🏆 空のえき そ・ら・ら
空港から5分という近さで、茨城の特産品を一気に体感できる入門スポット。時間に余裕がなくても立ち寄れます。
🏆 ひたち海浜公園
茨城観光の代表格。季節の花を堪能でき、初訪問の満足度が非常に高いスポットです。
🏆 偕楽園
日本三名園のひとつを訪れる体験は格別。空港から40分とアクセスも良好です。
よくある質問
茨城空港から公共交通機関だけで観光できますか
連絡バスで水戸駅・東京駅方面へ移動できますが、本数は限られます。主要観光地を効率的に巡るならレンタカーが現実的です。水戸駅まで出れば、そこから電車で周辺都市にアクセスできます。
レンタカーは空港で借りられますか
はい、空港ターミナルにレンタカー受付があり、複数社が対応しています。繁忙期(GW・お盆・年末年始)は予約が埋まりやすいため、フライト確定後すぐに予約することをおすすめします。
1日でいくつのスポットを回れますか
移動時間を考慮すると、車で40分圏内なら3〜4箇所、遠方の主要スポットを含める場合は2〜3箇所が現実的です。詰め込みすぎず、ゆとりを持った計画が満足度を高めるコツです。
子ども連れでも楽しめるスポットはありますか
くぬぎの森、観光農園(いちご狩り・梨狩り)、空のえき そ・ら・ら、タカノフーズ「納豆博物館」など、家族向けの選択肢が豊富です。ひたち海浜公園は遊園地エリアもあり、丸一日楽しめます。
雨の日のおすすめスポットは何ですか
美野里温泉ゆ〜ぱるなどの日帰り温泉、タカノフーズ納豆博物館、空のえき そ・ら・らといった屋内施設がおすすめです。牛久大仏の胎内拝観も雨を気にせず楽しめます。
まとめ
茨城空港は単なる通過点ではなく、それ自体が観光の起点として大きな可能性を秘めています。徒歩圏の展望デッキや航空機展示から、車で1時間以内の全国区の名所まで、選択肢の幅広さは想像以上です。
大切なのは、滞在時間に合わせて無理のないプランを組むこと。空港周辺だけでも半日、足を伸ばせば1日中楽しめる充実のエリアです。次の旅では、茨城空港を「目的地への通過点」ではなく「茨城を満喫する玄関口」として活用してみてはいかがでしょうか。
